恋のカタチ
「美優!お昼中庭で食べよ!」


美沙が私に手招きしてる。


「うん。行こっか」


私もリュックからお弁当箱を取り出して美沙の席へ向かう。



今日は雲ひとつない快晴で見ているだけで気分が良くなる。


「中庭の影で食べよっか。ひなたは暑っついもんね〜」


廊下を美沙と歩きながら窓の外を眺める。


「そうだね。見ただけで暑そう」


「ほんとだよ〜。けど人あんまいないから色々話しやすいでしょ?」


……そんなことまで考えてくれていたんだ。



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