恋のカタチ
「いやいや、いいよ。話すのは今が初めてだから」


そんな私の失礼なことも笑顔で許してくれる神木くんは神様だ。


「あたしたちになんか用あった?」


お弁当箱を開きながら美沙が神木くん達に問いかける。



「まあ、渡辺さんには聞きたいことあるし、俺らも一緒にご飯食べてもいい?」


突然のお誘いに私と美沙はお互いに顔を見合わせる。


「…え、なんで私?」


神木くんは私に何が聞きたいんだろう。



「いや、今日陽人と屋上でさぼってたんでしょ?どういう関係なのか知りたくて」



にやっと私と宮村くんを見て笑う神木くんの表情はなんだか楽しそうで。


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