恋のカタチ
虫全般が無理な私は勢いよくベンチから落ちて、お尻を思いきりぶつける。



「おい、大丈夫かよ?」


痛すぎて言葉が出ない私に手を差し出してきた宮村くんに返事ができなくて、私はぶんぶんと横に首を振る。



これは、やばいぞ。



お尻がじくじくと痛む。



……やばい、立てない。



えっ、これはどうしたらいいの?


焦りから顔から血の気が引いていく。



ていうかせっかく今、宮村くんが私に話してくれようとしてたのに!


セミ!タイミング悪すぎ!!


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