恋のカタチ
「宮村くん、花火大会一緒に行きませんか!」


緊張で声が震えてしまって恥ずかしい。


今度は顔が、かあっと熱くなる。



本当に、恥ずかしい。



「いいよ、行こっか」


そんな私に比べ宮村くんの返事は普段と変わりない。



「本当にいいの?やった!!」


思わずはしゃいでしまうと、宮村くんは私を見て微かに笑って、



「そんなに喜ぶ?」


「相変わらず変なやつ」と言って私の頭をぽんぽんと軽く撫でてきた。



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