Home run[仮]
「あの…」
声をかけられ顔をあげる
「なに?」
「通ります、すみません」
「…あぁ、悪い」
俺と涼真の間を通って俺の後ろの席に座ったのは、
あ…さっきのアッシュグレーの女…
少し着崩した制服に、耳にはピアス
はっきりした目鼻立ちで確かに美人。
だけど…こいつが部活に熱中?どーみても放課後友達とゲーセンとかに行ってそうだろ
さっきのグッドは取り消しだな
「初めまして!すげえ美人だね
俺、並木涼真。よろしくな」
って、涼真さっそく話しかけてる!
「初めまして。梓です
こちらこそよろしく」
美人って言われたからか少し困った顔をしながらアッシュグレーの女…
じゃなくて、梓は笑ってた。
不良っぽい見た目とは違った優しい話し方で
いい奴そうな印象をうけた。