Home run[仮]



_翌日、


私は登校中から放課後野球部に見学に行くことでちょっぴりワクワクしていた。


そんな日の授業はあっという間に終わっていつの間にか放課後になっていた。


「梓早く!部活始まっちゃう!」


既にジャージに着替え始めていた葵にせかされて急いで着替えを済ませる。


グラウンドへ着くと練習着に着替えた涼真と拓斗くんが待っていてくれていた。

いつもの制服姿とは違って新鮮だ。


「おーい!こっちこっち!」


「遅くなってごめんね」


「大丈夫!練習開始まであと10分はある。
ナイスな着替えの早さ、マネージャーには重要な要素〜」




「とりあえず監督と部長に挨拶に行こう」


「「はーい!」」

監督と部長に挨拶を済ませ、今日はベンチで見学ということになった。


どうやらマネージャーはいないらしく
監督も部長も入部してくれたらとても嬉しいと言ってくれた。


…必要とされているなら、誰かの役に立てるならマネージャーもいいなと思い始めている自分がいた


あと何より走ったり打ったり一生懸命に取り組む部員のみんなの姿はとてもかっこよかった。


応援したいと思った


でもそんな理由で入部を決めていいのかな…


ルールもわからないし、やれるのかな私に…


それに私は…。


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