Home run[仮]


「でも、似てないよ〜」


「びっくりして目がくりっとするとこ、そっくりだから あははっ」


「まだ笑う?」


「ごめんごめん。あーっ可愛かった」


えっ…


不意にでた可愛いという言葉に思いっきり赤面してしまう私。


夜道で良かった。顔が赤いこと多分バレてない…はず


落ち着け私。多分わんちゃんに対する"可愛い"
って言葉だったのかも、そう!多分そう!


「…」


「あ、部活どうだった?」


恥ずかしさですっかり黙ってしまった私に
拓斗くんが質問を投げかけてくれた。


「みんなかっこよかったよ!やっぱり一生懸命な姿ってキラキラしてみえるよね」


「そうか?砂だらけで汚いって女子には思われてそう」


「いやいや、そんなことないよ!頑張ってる姿汚いって思う人いないよ」


「そっか、ありがとな」
< 18 / 41 >

この作品をシェア

pagetop