Home run[仮]
「でも、似てないよ〜」
「びっくりして目がくりっとするとこ、そっくりだから あははっ」
「まだ笑う?」
「ごめんごめん。あーっ可愛かった」
えっ…
不意にでた可愛いという言葉に思いっきり赤面してしまう私。
夜道で良かった。顔が赤いこと多分バレてない…はず
落ち着け私。多分わんちゃんに対する"可愛い"
って言葉だったのかも、そう!多分そう!
「…」
「あ、部活どうだった?」
恥ずかしさですっかり黙ってしまった私に
拓斗くんが質問を投げかけてくれた。
「みんなかっこよかったよ!やっぱり一生懸命な姿ってキラキラしてみえるよね」
「そうか?砂だらけで汚いって女子には思われてそう」
「いやいや、そんなことないよ!頑張ってる姿汚いって思う人いないよ」
「そっか、ありがとな」