Home run[仮]



今日の練習はいつもより動きに
キレがある…気がした


多分、梓に見られてるかもって勘違いが
俺のやる気をMAXまで上げてた。



日が暮れて、すっかり夜になった頃
今日もやっと部活が終わった。


さすがにこんな時間まで2人共残ってないだろう…と、ベンチに目をやると


…いる!!2人とも残ってくれてる!!


部活の疲れも一気に吹っ飛んで
涼真と一緒にベンチまで駆け寄った。


涼真が上手いこと言ってくれて
俺が梓を送ることになった。


「涼真…まじでナイス」


「ははっ 俺が作ったチャンス無駄にすんなよ!」


「おっす…」


ハードな練習に耐えた俺の心臓は
またドキドキと強く音を立てだした。

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