それでも、好きなの。


「速攻ミスるのかよ…っ」




「や、事情があって…そのっ」


別に何もないけど…。





「だから声、でてるって…っククッ」



「あり?なんでだろ?」


あたし独り言苦手かも。





「確実に苦手だな。」






キーンコーンカーンコーン―…














「ウザイくらい喋ってたじゃん。」

菜々はちょっぴり
睨みながら言ってくる。



「う…うるさかった?」


「かなり。」





苦手な数学だから頑張ってたんだ!
菜々は真面目だからなぁ。







「えへ、菜々ごめんちょっ」

「きもいから!」



え―可愛めに言ったのに!




「あのさ立石が好きなんだよね?」










「えええぇぇぇぇえ!?
それどこ情報?誰情報!?」


「見てたらわかる。」



え…や、私の気持ち無視?






< 10 / 29 >

この作品をシェア

pagetop