それでも、好きなの。
「速攻ミスるのかよ…っ」
「や、事情があって…そのっ」
別に何もないけど…。
「だから声、でてるって…っククッ」
「あり?なんでだろ?」
あたし独り言苦手かも。
「確実に苦手だな。」
キーンコーンカーンコーン―…
「ウザイくらい喋ってたじゃん。」
菜々はちょっぴり
睨みながら言ってくる。
「う…うるさかった?」
「かなり。」
苦手な数学だから頑張ってたんだ!
菜々は真面目だからなぁ。
「えへ、菜々ごめんちょっ」
「きもいから!」
え―可愛めに言ったのに!
「あのさ立石が好きなんだよね?」
「えええぇぇぇぇえ!?
それどこ情報?誰情報!?」
「見てたらわかる。」
え…や、私の気持ち無視?