それでも、好きなの。
××××××
「で、xがここに入って~~~」
―――授業中。
教室を見ていると、昨日の光景がやっぱり頭から離れなくて、
隣を見ると、どうしようもなく恋の音。
――――――――
「全然好きじゃねえけど?」
ズッキン…
「じゃぁどうして関西弁なの?
私にも喋ってよ!」
「…うざいな。関西弁とか今関係ねぇよな?」
「もおいい!」
バンッ!!!
ドアを思いっきり閉めて、泣きながら
さやかちゃんは走って行った。
…………ちょっとひどい気がするよ。
だって一生懸命勇気を出して告白したんだよ?
うざい。とかさ…何?
傷つくよ。好きな人から言われたら…
だけど、それ以上に引っかかっている。
私の胸の中は、ほとんどがそれ。
「全然好きじゃねえけど」
どうして…虚しくなったの?