それでも、好きなの。





「ちょっと早荏~あたし授業中に
吹き出しちゃったし!!」


菜々ちゃんが笑いながら言う。
今はもぅ昼休み。




「や、ちょちょ!!!
これを聞けば菜々ちゃんも確実に驚くよ!」



あたしは目をランランと輝かせて言った。



「立石が喋ったの!!!」







「ふーん。」





「………。」


「…早荏?」



「あり?菜々ちゃん…叫ばないの?」


え―って!目が出るくらい!


「あたし早荏じゃないし。」




なぁ―んだ。
叫ぶと思ったからあたし黙ったのに!






つまんないのっ。




「ってか菜々って呼ぶね!」


「さっきから勝手に菜々ちゃんって呼んでたじゃん。しかも菜々に変わってるし。」




はい、気にしな―い!
あたしはそういう人間だよ。



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