あの日キミと
2 出会い
「ねー、蘭」
ソプラノの声が耳に入ってきた。
後ろを向かなくったって、分かる
その声の持ち主は、すっごく可愛いくて
自慢の親友 高坂瑠璃
「何?」
「私ね、好きな人が出来たみたい!」
「また?どーせ、助けてもらったその勢い
で一目惚れしたんでしょ?」
「ばれたか〜、えへへ♡」
自分の見せ方を分かっているのか照れた顔は
天使みたいに可愛い
「…で、相手は?」
「それは………」
「キャ───(*ノдノ)───ァ」
瑠璃の言葉は大勢の女子の声によって遮られた。
「うるさ…………」
女達が騒ぐのには理由がある
鈴音高校には、昔からの正統派の族がいるからだ。
老人・女・子供には優しいく
手を出さないのがルール
薬も御法度
毎日毎日飽きないのかこうやって騒ぐ始末だ
「で、瑠璃?」
「……………」
「…………瑠璃?」
ずっと一点だけを見つめて固まってしまった瑠璃
私も瑠璃の視線だけを頼りに目で追っていく
「…カッコイイ」
小さくだけれど
鈴が控えめに鳴いたような
甘い声が聞こえた
「え?瑠璃?」
「私ね、あの赤髪の人を好きになったみたいなの」
「は?ほんとに言ってんの?」
赤髪の人物をみると、
山瀬慶 高校一年生
私たちより年下にも関わらず、
黒龍の幹部にのし上がった
力を備えた人だった。
そして、山瀬慶は女嫌いで有名だった。
だからなのか、必要以前に
女は近づがないのが
女どもの絶対的なルール
それも暗黙のね
「へぇ〜、女嫌いで有名な人が瑠璃を助けるとはね」
ソプラノの声が耳に入ってきた。
後ろを向かなくったって、分かる
その声の持ち主は、すっごく可愛いくて
自慢の親友 高坂瑠璃
「何?」
「私ね、好きな人が出来たみたい!」
「また?どーせ、助けてもらったその勢い
で一目惚れしたんでしょ?」
「ばれたか〜、えへへ♡」
自分の見せ方を分かっているのか照れた顔は
天使みたいに可愛い
「…で、相手は?」
「それは………」
「キャ───(*ノдノ)───ァ」
瑠璃の言葉は大勢の女子の声によって遮られた。
「うるさ…………」
女達が騒ぐのには理由がある
鈴音高校には、昔からの正統派の族がいるからだ。
老人・女・子供には優しいく
手を出さないのがルール
薬も御法度
毎日毎日飽きないのかこうやって騒ぐ始末だ
「で、瑠璃?」
「……………」
「…………瑠璃?」
ずっと一点だけを見つめて固まってしまった瑠璃
私も瑠璃の視線だけを頼りに目で追っていく
「…カッコイイ」
小さくだけれど
鈴が控えめに鳴いたような
甘い声が聞こえた
「え?瑠璃?」
「私ね、あの赤髪の人を好きになったみたいなの」
「は?ほんとに言ってんの?」
赤髪の人物をみると、
山瀬慶 高校一年生
私たちより年下にも関わらず、
黒龍の幹部にのし上がった
力を備えた人だった。
そして、山瀬慶は女嫌いで有名だった。
だからなのか、必要以前に
女は近づがないのが
女どもの絶対的なルール
それも暗黙のね
「へぇ〜、女嫌いで有名な人が瑠璃を助けるとはね」