あの日キミと
予期しなかった言葉だったのだろう

開いた口が塞がらないとはこの事だと思うぐらい

中西晴はそんな様子だった

「フッ、本当叶わないや!俺も腹割って話してくる!」

「うん」

吹っ切れた様子で彼は倉庫の方へと走っていた

彼が、彼であるため

多分自分に向けて言った言葉でもあったのかも

私が犯した罪を誰かに…

誰かに…

許してホシクテ

きっと

私のエゴでしかなかった

その言葉

呪縛のように絡みついて、私を離さない

だけど

あなた達はどうか私のように
















ナラナイデ…


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