あの日キミと



あまりにも軽い口調で重大な事を言うから

私は疑問に思った事をいった

「それは、どう言ったことですか?」

「昨日慶が助けたのを敵対した人物が目撃されちゃったんだよね〜だから姫にして守ろうって事になったんだ〜」

重要な事を軽々しく言うのは、

中西晴

めっちゃタラシで有名

「…瑠璃を守ってくれんですか?
お飾りにしてほんとに守ってくれるんですか?」

「守るって言ってんじゃん」

「…軽々しく守るなんてて言わないで!」

「はぁ???」

「貴方達の姫になるって事は、敵対してる族以外にも目をつけられるって言うことですよ?貴方達を憧れとして尊敬している女子達が見過ごすワケにはいかないでしょ?女子のイジメほど陰湿なモノはありません。もし、瑠璃に何かあったら貴方達を絶対許さない」

言いたい事を全部言うと踵を返し、ドアのもとへと急ぐ

「…守るよ2人とも」

力強く落ち着いた声が部屋を駆け巡る

ずっと何も発していなかった人

この場で唯一無二の人

彼が一言発したらそれは絶対

絶対王者


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