明日の俺は、
フリーターとバイト
俺は、星野トモヒロ。
21歳。
フリーター。


大学受験を失敗し、
就職活動も失敗続き。

どこにも受かりゃしない!

付き合ってた彼女には、「トモヒロと居てもつまんないから、別れよ」と、別れを切り出され

もぅ、なんか色々嫌になった。

それから俺は外見の手入れすらしなくなった


伸びきった髪

少し曲がった眼鏡

やせた腹筋


嗚呼、俺はこのまま

体臭が気になる年代のおじさんになって

体力もなくなってくる年代のおじいさんになって

独身のまま弱っていくのかなぁ…


それは…嫌だなぁ〜…


体臭と体力はしょうがない!

でも、結婚は…したいなぁ


可愛い奥さんと子供が二人…

…ふふっ


「なぁーに仕事中にニヤけてんだよ!また妄想かよ?」

「まぁね、家族設定で」

「気っ持ち悪ぃ〜仕事しろよ!手ぇ、動かせよ!」

「…わかってるよ」

「ぁ、バイト終わったら、また飲み会な!」

「はいはい」


俺に話しかけてきた男。
幼なじみの吉田ナオキ。

言葉遣いが悪くて
ノリが良くて
バカで
お調子者。


でも、この登録制のバイトに誘ってくれたのはコイツ、ナオキだ。

ナオキと、バイト日が重なると、バイト後に近くの居酒屋でナオキと2人で飲み会をするのが恒例行事。

ビール片手にバカ話するのが
俺らの定番コース。
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