明日の俺は、
―バイト終了後


事務所に「終了しました」の電話をいれ

近くの居酒屋に入って、生中を注文


これからも、こんな生活が続くんだ


「オレ、フリーター辞めるから」


…は?


「就職先決まったんだよ。決まったっつっても、見習いからなんだけどさー」

そう言って、ナオキは嬉しそうに俺に話した。


そうか、ナオキも働く場所見つけたんだ…


「…良かったじゃん!おめでとう」

「おう、サンキュ」


なんか、取り残された気分

世の中には、俺みたいな人も沢山居るんだろう


でも、今は世界中で俺だけが

取り残された感じで


『おめでとう』とは言ったけど

内心、悔しさの方が大きくて


心から言えなかった。


親友なのに


…最悪だよ、俺


…でも、悔しい。


注文したビール飲みほして

財布の中を見てみると

登録制バイトの会員カードが無くなっていた。

ホント、最悪。



少しのアルコールでふらつく足を前へ進めながら、俺はいつものネットカフェへ行った。


この薄暗い狭い部屋で

これから俺は…

何がしたいんだろう
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