明日の俺は、
ルイトモカフェ
俺がよく利用するネットカフェ。
『ルイトモ』
二年ほど前にできたネットカフェだ。
白を基調とした明るい店内。
個室は暗めのライトで、
なかなか落ち着く雰囲気。
マッサージチェアルーム、ソファールーム、アロマルーム…と沢山ある部屋から選べて、シャワーや食事も色々充実している。
俺のお気に入りは、ドリンクコーナー
種類も豊富で、アイスなんかもあったりする
好きな理由は、種類の多さだけじゃない。
個室ばかりの店内でそこだけは、他の人と顔を合わせる
会話はない
目を合わせることもほぼ無い
でも、俺はそこが好き
ドリンクバーでジュースを入れながらそこに来る人を観察するのが好きなんだ
今日も、漫画を読み終えると
俺はドリンクコーナーにむかった
そこには、結構頻繁に見かける男がいた
黒いキャップを目深にかぶって
ダメージジーンズに黒いジャージに足はサンダル履き
いつもホットコーヒーで
いつも鼻をすすってる
俺は、オレンジジュースと炭酸水をミックスしたジュースを作りながらその男を観察した
…怪しいなぁ…
上から下まで黒い
キャップで顔は見えないし
どんな顔してんだろ…
「…あの」
俺の視線に気づいたのか、男が話しかけてきた。
「この前、これ落としませんでしたか?」
男がポケットから取り出したのは、
登録制バイトの会員カード
俺の名前入り
「ぁ、俺のです!」
もぅ探すのも諦めてたのに
なんで、この人が持ってるんだ?
「あー、…どこに落ちてました?」
「○○工場に。」
この前派遣されたところだ
「僕も登録制バイトしてるんです。この前あなたと同じ派遣先で…今までも結構、一緒に仕事したことあるんですよ?たまにここで見かけてたんで…渡せて良かった、大事でしょう?」
そう言って男はキャップを取った。
初めてこの人の顔を見たけど、
明るい茶髪に大きな瞳
爽やかに笑うその男は
第一印象と随分ギャップのある、
しゃべるのが好きそうな、
なかなかのイケメンだった。
「ありがとう、ございます」
『ルイトモ』
二年ほど前にできたネットカフェだ。
白を基調とした明るい店内。
個室は暗めのライトで、
なかなか落ち着く雰囲気。
マッサージチェアルーム、ソファールーム、アロマルーム…と沢山ある部屋から選べて、シャワーや食事も色々充実している。
俺のお気に入りは、ドリンクコーナー
種類も豊富で、アイスなんかもあったりする
好きな理由は、種類の多さだけじゃない。
個室ばかりの店内でそこだけは、他の人と顔を合わせる
会話はない
目を合わせることもほぼ無い
でも、俺はそこが好き
ドリンクバーでジュースを入れながらそこに来る人を観察するのが好きなんだ
今日も、漫画を読み終えると
俺はドリンクコーナーにむかった
そこには、結構頻繁に見かける男がいた
黒いキャップを目深にかぶって
ダメージジーンズに黒いジャージに足はサンダル履き
いつもホットコーヒーで
いつも鼻をすすってる
俺は、オレンジジュースと炭酸水をミックスしたジュースを作りながらその男を観察した
…怪しいなぁ…
上から下まで黒い
キャップで顔は見えないし
どんな顔してんだろ…
「…あの」
俺の視線に気づいたのか、男が話しかけてきた。
「この前、これ落としませんでしたか?」
男がポケットから取り出したのは、
登録制バイトの会員カード
俺の名前入り
「ぁ、俺のです!」
もぅ探すのも諦めてたのに
なんで、この人が持ってるんだ?
「あー、…どこに落ちてました?」
「○○工場に。」
この前派遣されたところだ
「僕も登録制バイトしてるんです。この前あなたと同じ派遣先で…今までも結構、一緒に仕事したことあるんですよ?たまにここで見かけてたんで…渡せて良かった、大事でしょう?」
そう言って男はキャップを取った。
初めてこの人の顔を見たけど、
明るい茶髪に大きな瞳
爽やかに笑うその男は
第一印象と随分ギャップのある、
しゃべるのが好きそうな、
なかなかのイケメンだった。
「ありがとう、ございます」