冷たい花に偽りの太陽を
CHAPTER.1
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小学4年生。
────両親が死んだ。
正確に言うと“殺された”。
今でも鮮明に蘇る、赤。
倒れた両親。
吐き気がするほどの血の匂い。
そして、私を見て微笑む彼の姿────。
「...愛夢、これでもう安心だね」
大好きだったはずなのに。
彼がいることで私は生きてこられたのに。
その瞬間から、彼が恐怖になった。
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