冷たい花に偽りの太陽を



そしてあたしも、友達なんていらない。



人なんて、どうせ信用したって裏切るんだから。



学校に着き、昇降口の前でクラスを確認する。



あたしは────────C組、か。



みんなはクラス発表を見て、「離れたー」とか「同じだね!」とか言ってるけど、あたしには関係ない。



誰とも話すことなく上履きに履き替えた。



教室には、半分くらい人がいた。



黒板に張られている座席表を見て、あたしは席を確認する。



窓際から2列目の一番後ろ。



あたしは無言で席に座った。



机の横にリュックを置き、あたしはイヤホンを付ける。



特に好きな曲もないけれど、あたしはアップテンポな曲よりも、落ち着いた曲の方が好きだ。



だから洋楽はあまり聞かない。



8時30分。鐘が鳴った。



ふと黒板の方に目を向けると、もう担任になるであろう先生が立っていた。



あたしはせっかく聞き始めた曲を止め、イヤホンを耳から外した。



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