冷たい花に偽りの太陽を
「......ってことなんで、とりあえず愛夢のことは守ればいいよ!」
みんな唖然としている。
当たり前か。
だって関わらないとか、姫になる意味ないし。
あたしだって姫になんてなりたくなかった。
もう人と関わるのなんてやめたかった。
でもあたしが我慢することで周りが助かるのなら仕方がない。
「...ねぇ、もう帰っていい?」
あたしはスマホの画面を見た。
時刻はもう23時だ。
あたしが家出たのは21時半だったのに。