冷たい花に偽りの太陽を
「はぁ.....早く席に着きなさい。」
言われなくても席に座るわ。
なんて言うはずもなく、あたしは黙って席に座った。
クスクスとクラスメイト達があたしを見て笑う。
なにが可笑しいのか理解できない。
まあでも理解しようとも思ってないしどうでもいい。
あたしは席に着いて窓の外を眺める。
あれ、慧?
また向こう側の屋上にいる。
慧も授業受けないのか。
まあなんでもいいけど。
というかどうせ聞かないなら1ミリも教室にいる必要ないんだよね。
だから空き教室にいたんだけどさ。
そもそも学校に来る意味なくない?
あたしが学費を払ってるわけじゃないから来てるけど。
小さくため息をこぼす。
チャイムがなり教室内の雰囲気がガラッと変わる。
そしてあたしの元に女子3人がやってきた。
えっと、誰だっけ。