冷たい花に偽りの太陽を


「あんた戻ってきたの〜?もう帰ったのかと思ってたぁ」



どこかで見た気がするんだけど...。



でも思い出せないってことはそれほど重要じゃないってことでしょ?



それなら考えなくてもいいか。



「あの後さぁ、笑夏、クラスのヤツらに笑われたんだよね。あんたにゴミかけられたから。」



...あぁ、あたしがゴミかけた人。



また忘れてた。



「ちょっと聞いてる!?」



あたしの前髪を掴んで、無理矢理顔を上げさせられた。



めんどくさいな。



でもこういうのって、なんて言ったって終わらない。



それならあたしが何かを言うだけ無駄でしょ。



「あんたさぁ、どうやって責任とってくれんの?」



責任?



なにそれ、あたしがとる必要ある?



ないでしょ。



だってあんた達も同じことをしたんだから。



「...昼休み、一緒に遊ぼ?」



1人があたしの耳元でそう囁いた。



趣味悪い遊びだな。



別にいいけど。

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