冷たい花に偽りの太陽を
CHAPTER.5
────────────────
『お前のせいだ!!』
ごめんなさい。
あたしがあんなことを願ってしまったから。
『あの子が死ねばよかったのに』
あたしもそう思う。
だってなんの取り柄もない、生きてる価値もないあたしが生きてたってなんの意味もない。
『あの子のこと、誰が引き取るのよ』
迷惑かけてごめんなさい。
あたし、少しくらい殴られたって平気だよ。
罵られたって平気だよ。
ご飯だって、3日に1回、残り物でいいよ。
だから、だからどうか。
あたしを必要として?
────────────────