異世界にて、ファッション革命起こします!!
エピローグ 王太子妃はお針子妃!
迎えた新年。
王宮には新年の謁見に来た貴族が列を成している。
大広間には爵位順に次々と呼ばれて、王家へと挨拶をしていく。
我が家も数番目で挨拶を済ませた。
挨拶が済むと、夜会も出来るダンスホールが解放され軽食が振る舞われる。
そこで他の貴族同士も挨拶を交わす。
そこで、バーテン公爵夫妻に久しぶりにお会いしてご挨拶した。
「ヴィオラ様、公爵様、お久しぶりにございます」
そうして挨拶をすると、
「あぁ、モネ嬢!義姉上、義兄上お久しぶりです」
そう返してくれる公爵様。
「聞きましたわ!姉上、義兄上!モネちゃん、婚約おめでとう」
そして笑顔の公爵夫人はそう言葉にした。
私とジュールの婚約は纏まってすぐに公表された。
私は今、間違いなく王太子妃候補で王太子の婚約者である。
「ありがとうございます」
私も笑顔で返した。
そこに、謁見の済んだ王族も顔を出した。
一斉に皆がそちらを向く。
今日のジュールは王族の正装。
正統派美形の正装は眩しいことこの上ない。
「皆の者、今年も我が王国をしっかり支え領民を導き正しくある事を願う!そして、ここでしっかり顔見せを致そう。シュヴァイネル侯爵令嬢、ここへ」
呼ばれた私は王族の集う壇上へと足を進めた。