異世界にて、ファッション革命起こします!!
「皆も聞き及んでおろうが、こちらのシュヴァイネル侯爵令嬢モネと我が息子、王太子のジュールが晴れて婚約した。今年の夏には婚礼を挙げさせるので皆も楽しみにしてほしい」
国王様の言葉を受けて、私はジュールの隣に並び淑女の礼をとった。
顔をあげれば、そこに集まる皆さんから拍手を貰い、無事に顔見せを終わらせることが出来た。
その後は、ジュールの私室に下がり花火が上がるまでゆっくりと二人で過ごす。
因みに最近の私達はというと…
「そんなに恥ずかしがらなくても良いだろう?本当にモネは初々しくて可愛い」
「恥ずかしいものは恥ずかしいの!こんなのそんな簡単に慣れない!!」
そう、抗議する現在の私はジュールの膝の上に横抱きされている。
そして、ジュールは髪を撫でつつ頬や瞼にキスを落としまくる。
無事に婚約を果たしてから、二人っきりになるとジュールは途端に、甘さ全開で私を構い倒すようになった。
それはもう、勢いで部屋に入ってきたエリーザ様をUターンさせるレベルで、である…
「でも、モネ嫌じゃないでしょう?嫌ならとっくに僕から離れるでしょう?だって僕はそこまで強く抱き締めてないよ?」
サラッと言うジュールはニコニコとしている。
こんな甘い人に勝てるわけがない…
そもそも、勝ち負けじゃないけれど…