異世界にて、ファッション革命起こします!!
スパンコールにビジューにレースをあしらった藤紫色のグラデーションのロングドレス。
プラチナブロンドで深い蒼の瞳のイライザさんにはよく似合っている。
髪型もアップスタイルにさせてもらって、装飾品は無いものの元来の美しさが映えてとても綺麗。
もう、幸せのため息しか出ない。
「これは仕上げてイライザさんに差し上げます!これはイライザさんのドレスです!」
拳を握って断言する私に目を丸くして驚くイライザさん。
「え?こんな素敵なドレスを貰っていの?」
「もちろんです!ドレスは似合う人に着てもらう事こそが、作り手にとっても幸せなんです!」
どこまでも力強い返事の私に、イライザはクスクスと笑い出した。
その顔はとても晴れ晴れとしつつ温かい。
優しさに溢れた笑顔だ。
「そうね、モネは家の娘になるのだし。このドレスは私が着て、周りにモネの作る服の素晴らしさを宣伝しますわ!」
手をパチンと鳴らしながら、名案だと頷くイライザさん。
それには私も同意する。
「それでは、私はドンドン服を作らなければですね!
リアムさんやリュカさんやシャノンさんにも作っていいですか!?」
「まぁ、みんなの服を作ってくれるの?それなら材料やお針子さんなどの手配をするわね!」
どうやら、このシュヴァイネル家で私は服作りが思う存分出来るようになるみたいだ。