異世界にて、ファッション革命起こします!!
いつもと変わらぬ晩餐を終えて、お風呂に入り、眠ろうと思いつつも寝付けない。
自分のも一応作ったけれど。
今の私はこの世界に違和感の無い容姿にもなっているけれど。
どうひっくり返しても私は根っからの一般庶民である。
それがふんわりしたお嬢様ドレスでパーティーに出る?
見かけは良くても中身が伴っていない。
このうちの人達は優しいけれど、貴族社会はそう甘くはないだろう。
シュヴァイネル家の迷惑にならないようにと考えれば考える程に、私は寝付けなくなった。
「明日は服の発表会、私はマネキン!」
そう、呟いて自分に言い聞かせる。
そうして何度か呟いているうちに、疲れのピークも手伝って何とか私は眠りについた。
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翌朝、天気は快晴。
今日のシュヴァイネル家はメイドも執事も、調理場も皆忙しく動き回っている。
シュヴァイネル家の面々も軽い食事を済ませると皆身支度を始めた。
今日はアガタさんにキーラさんもドレスの着付けである。
そして、嬉嬉として着付けに加わる気でいた私はアッサリと着付けられる方に初っ端から回されてしまった。
この三週間近くですっかり私の性格も熟知されたので、着付けて飾れば動きが鈍くなりパーティー逃走は出来ないと踏んでのこと…。
私は渋々とパーティーの準備をされるのだった。