異世界にて、ファッション革命起こします!!
そうして始まったパーティーは和やかに進む。
今日招かれているのは公爵、侯爵、伯爵の高位貴族と呼ばれる爵位のお家らしい。
まずは、シュヴァイネル家より高位貴族の公爵家へ挨拶に向かった両親に私とゼアン君もついて行く。
「バーデン公爵、お久しぶりにございます。本日は御足労頂きありがとうございます」
そう声を掛けた公爵はシャノンさんより幾分か歳上な感じのビアゴさんのようなインテリ系イケメンだった。
両親にならい、私とゼアン君も頭を下げる。
公爵の傍らには可愛らしい女の子がいた。
ちょうどゼアン君くらいの女の子だ。
エメラルドグリーンに淡いピンクゴールドのフワフワの髪の可愛らしい美少女。
なのに、ドレスはスモックスタイルのズドーンだ。
悲しい、とても悲しい。
こんな美少女には可愛いドレスを着せたい!!
こんな時でも私の発想はどこまでも人を着飾る方面に向くのだ。
どこまでもファッションバカである。
「シュヴァイネル侯爵、お久しぶりですね。そちらが、後継のシャノン嬢の息子さんに、新たな娘さんですね」
向けられた視線は、少し柔らかい。
特にゼアン君を見る目は優しく、同じ世代の子を持つ親の顔だ。
「えぇ、家の孫のゼアンと末娘になるモネですわ。今日の我が家の衣装は全てモネが作りましたの」
お母様が、そう誇らしげに話すと公爵は驚いた顔をした。