異世界にて、ファッション革命起こします!!
そう、言うと公爵様がアメリア様の頭を撫でながら
「是非ともお願いしたい。また、失礼を承知でお願いしたいのだが、妻のヴィオラの服も頼めないだろうか?ヴィオラは今は身重なので今日は一緒には来ていないが」
おお!公爵家はまた家族が増えるのですね!
素敵なことだ。
「ええ、もちろん、お引き受け致します。ヴィオラ様とアメリア様の服、そしてお産まれになる赤ちゃんにも作らせて下さいね」
そうにこやかに返すと、公爵様が微笑んで返事をくれた。
「あぁ、よろしく頼むよ。アメリア、良かったな」
「はい、父様!モネ様楽しみにしております!」
そうして、親族の公爵家の服を作る約束のあとも他の貴族との挨拶を済ませ何とか、一通り終えるとお兄様が飲み物を持ってきてくれた。
「お疲れ様、モネ。初めてのパーティーなのに上出来じゃないか。兄として鼻が高いよ」
ニコニコと告げてくるお兄様に
「ありがとう。とりあえずご挨拶が済んでホットしたわ」
その後ろでカシャーンとものが割れる音がする。
振り向いた先には、零れた飲み物でドレスが汚れてしまったアメリア様。
びっくりしたのと、汚れたドレスとで今にも泣き出しそうだ。
この国の服でデザインは微妙とはいえ公爵家なので、生地は一級品だ。
これは、大変だ。