異世界にて、ファッション革命起こします!!
扉が開いて、出迎えてくれたのはザ・執事な出立ちにモノクロ眼鏡の背筋の伸びた執事さん。
「ごきげんよう、バーチ。今日のお茶会はどこでするのかしら?」
「本日は南のサロンを御用意しております。ご案内致します」
そうして執事のバーチさんが先頭に立ちお屋敷内を歩く。
絨毯ふかふか!
絵画は綺麗な物が多いし、調度品も見るからに高級品だ。
案内された先は暖かな日差しが降り注ぎ、綺麗な庭園も見えるサロンだった。
「モネ様!ごきげんよう」
駆け寄ってきて淑女の礼で挨拶をしてくれたのは、アメリア様だ。
「アメリア様、ごきげんよう。本日はお招き頂きありがとうございます」
私も慣れないながら淑女の礼で返す。
「お姉様、お久しぶりにございます」
サロンのテーブルにはお腹の大きな夫人。
たしか、ヴィオラ様。
「久しぶりね、ヴィオラ。お腹の子は順調そうね」
ヴィオラ様の元気な姿を見てお母様も笑顔を浮かべる。
「えぇ、お陰様で。あと少しですわ」
微笑んでお腹を撫でるその姿は、優しい母親そのもの。
それを見つめるアメリア様も自分の弟か妹が産まれるのは楽しみなようだ。
「お初にお目にかかります、シュヴァイネル家の養女になりました。モネと申します」
淑女の礼をすると、カラッとした声が掛けられる。