異世界にて、ファッション革命起こします!!
そう、公爵様が説明すると正統派美形さんは私の前にやって来た。
私は慌てて椅子から立ち上がる。
なぜなら、この正統派美形さんは公爵様を叔父上と呼んでいた。
つまり、彼は王族なのだ。
私は、淑女の礼でも最敬礼に当たる低くなる礼をした。
「お初にお目に掛かります。シュヴァイネル家にこの度養女として迎えていただきました。モネ・シュヴァイネルと申します」
頭を下げたまま、名前を名乗る。
身分が上の方への挨拶。
ガーデンパーティー前から服作りの合間に礼儀作法も学んでいた。
名乗り、声が掛かるまで顔を上げてはいけないと礼儀作法の教師に教えられた。
私は最敬礼の淑女の礼の姿勢で待つ。
すると、ドレスを摘んでいた私の両手を相手が掴む。
「さぁ、顔を上げて。この姿勢大変でしょう?それに今日はお忍びなんだよ。だから畏まらなくて良いんだ」
そう言うと掴んだ手をそのままに立ち上がるのを支えてくれる。
顔を上げた先には微笑む正統派美形。
グハッ!と精神的な攻撃を受けた。
美形の笑顔の破壊力…
それが向けられるなんて、もはや瀕死の重体だ。
誰だ、私の前にこんな美形寄越したのは!!
眩しい、キツイ、美しくてツラい!
距離を、距離を取らせてくださいぃ!!
しかし、そんな内心はおくびにも出さないで私は微笑んで答えたのだ
「ありがとうございます」
頑張った私を誰か褒めてくれ!