異世界にて、ファッション革命起こします!!
「エリーザ。僕が彼女に会うためにはリアム侯爵に一本取らなきゃならないんだよ?その練習に付き合ってくれてるリュカも容赦ないし、シャノンもそうなんだ。彼女はシュヴァイネル家で大切に愛されてる末姫なんだよ?」
そう告げると、エリーザも考える顔をした。
「それでは、私お忍びでシュヴァイネル家のお茶会に招いてもらってそこで彼女と仲良くなりますわ!」
「そうだね。エリーザだけだと心配だから僕も護衛でついて行こうね」
ニコニコと告げた僕に
「お兄様、それが目的でしょう?」
「このままだと彼女に忘れられそうなくらい会える気がしないんだよ!シュヴァイネル家みんな容赦ないんだ…」
肩を落として言う僕に、エリーザは仕方ないと言うように
肩を竦めてから微笑んだ。
「お兄様の恋路の応援も短い期間しかできませんものね。ここはご協力致しますわ」
かくして、数日後のシュヴァイネル家の和やかお茶会の予定は想定外の乱入で再びザワつく事になるのだった。
まぁ、そんなことは知らないモネはこの日も仲良しお針子軍団で家族の服をニコニコと作っていたのだった。
こうしてモネの知らぬ間に、徐々にモネは王族関係者にも知られる程の人物となっていた。