異世界にて、ファッション革命起こします!!

そうして、シュヴァイネル侯爵家の夜会に参加したジュール様と一緒だったり、王宮の夜会では王族が出てきてからは、挨拶を済ませたら直ぐに私のところに来たり…。


なんだかんだと一緒に居ることが増えた。
私自身も一緒に居ることに違和感も無くなりすっかり慣れてきていた。

美人は3日で飽きるとか言うが、美形も慣れれば何とかなるものである。


たとえば、この王太子様、じつはスイーツ男子で甘いもの好き。
辛いものと、苦いものが苦手で、コーヒーは飲めない紅茶派であるとか。
私は甘いものが好きだが、甘いものと一緒に飲むならコーヒー派であるとか。
紅茶も飲むならストレートが好きだったりとか。


互いの好きな物や、好きな事を理解し、共有したりしているうちに距離はこの三ヶ月でグッと縮まった。


それも、マメな性分なのだろう。
会えない時は手紙と花を送ってきたり、少しでも時間が空けば会いに来たりという、王太子様の積極性が成しえた関係性の発展である。


私も最初ほどの拒否感は無くなり、すっかりこの正統派美形と過ごせるようになっていた。
慣れって怖い…。


「あら?ジュール様にモネちゃんじゃない!」


夜会の片隅でジュースで話していた私たちに気づいたのは、バーデン公爵夫人だ。

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