その先へ
「言われたな~。奏斗は昔っから結婚なんてするもんじゃないって言ってたもんな」
「今でもそう思ってるよ。なのに何でみんなするんだろう」
「わかる!わかるぞ、奏斗。オレもも少し考えれば良かったって後悔してるぞ!」
「だろ?結婚なんか絶対するもんじゃないって。男と女なんてどうせ終わるもんだ」


ガタッ!


「円香?」
「あっ、ごめん、飲み物足りなそう、だね。私買って来る!」


それ以上聞きたくなかった。
その場を離れたかった。
奏斗が何か言っているような気がしたけど、私はただバックを掴み部屋を飛び出した。




『結婚なんてするもんじゃない』
『絶対するもんじゃない』
『男と女なんてどうせ終わるもんだ』


じゃあなんで私といるの?
私とも終わるものだと思っていたの?


奏斗との7年間の意味はあるの...?


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