その先へ
「今、奏斗が好きで、一緒にいても、私との未来を信じてくれていない奏斗に、私は絶対不満が出てしまう。同じ未来を見てくれって、結婚してくれって絶対絶対また奏斗を責めることになる」
一緒にいれば結婚を諦めることなどできないだろう。
一度出てしまった欲は止まることはない気がする。
ぶつかることが多くなって、背を向けて眠る夜が増えるかもしれない。
次の朝、仲直りする気持ちになれないかもしれない。
「そうなれば、好きって気持ち、なくなるかもしれないでしょ?私ね、奏斗のこと、嫌いになりたくない。奏斗に嫌いになってもらいたくない」
「円香」
「だから、今、別れたい。今なら、好きな気持ち持ったまま別れられるから。笑って、さよなら、言えるから」
涙はもう出ない。
楽しかった思い出だけ持ってこの部屋をでていこう。
私の笑顔に奏斗は何も言わなかった。
一緒にいれば結婚を諦めることなどできないだろう。
一度出てしまった欲は止まることはない気がする。
ぶつかることが多くなって、背を向けて眠る夜が増えるかもしれない。
次の朝、仲直りする気持ちになれないかもしれない。
「そうなれば、好きって気持ち、なくなるかもしれないでしょ?私ね、奏斗のこと、嫌いになりたくない。奏斗に嫌いになってもらいたくない」
「円香」
「だから、今、別れたい。今なら、好きな気持ち持ったまま別れられるから。笑って、さよなら、言えるから」
涙はもう出ない。
楽しかった思い出だけ持ってこの部屋をでていこう。
私の笑顔に奏斗は何も言わなかった。