その先へ
当惑
「おい、お前大丈夫か?」
「...へっ?」
残業していると、上司の上川さんが声をかけてきてくれた。
「へっ?じゃねぇよ。顔色悪いぞ?体調悪いんじゃないか?」
「あっ、いや、最近寝不足かも、しれないんで、それで...でも、大丈夫ですよ」
「なんだなんだ?寝不足ってそんな毎日彼女と頑張ってるのかぁ?」
今のオレには笑えない冗談を言う上川さんに苦笑いを返して仕事に再度向かう。
「...飯行くぞ」
「えっ?」
「別に急ぎの仕事じゃねぇだろ、それ。それより飯だ。ちゃんと食ってないだろ?酒はなし。飯だ、飯行くぞ」
黙ったままのオレがいつもと違うと感じたんだろう。上川さんは自分のデスクの上を片付け始めた。
「早くしろよ、行くぞ」
「あっ、はい、てか、いいんですか?遅くなっても」
上川さんは結婚してるし子どももいる。普段あまり飲みに行くこともしない。
「たまにはいいだろ。そんな顔のお前放っておけないしな。話聞いてやる」
新入社員の時教員係だった上川さん。上司だけど頼れる兄貴という感じだ。
オレは甘えることにした。
「...へっ?」
残業していると、上司の上川さんが声をかけてきてくれた。
「へっ?じゃねぇよ。顔色悪いぞ?体調悪いんじゃないか?」
「あっ、いや、最近寝不足かも、しれないんで、それで...でも、大丈夫ですよ」
「なんだなんだ?寝不足ってそんな毎日彼女と頑張ってるのかぁ?」
今のオレには笑えない冗談を言う上川さんに苦笑いを返して仕事に再度向かう。
「...飯行くぞ」
「えっ?」
「別に急ぎの仕事じゃねぇだろ、それ。それより飯だ。ちゃんと食ってないだろ?酒はなし。飯だ、飯行くぞ」
黙ったままのオレがいつもと違うと感じたんだろう。上川さんは自分のデスクの上を片付け始めた。
「早くしろよ、行くぞ」
「あっ、はい、てか、いいんですか?遅くなっても」
上川さんは結婚してるし子どももいる。普段あまり飲みに行くこともしない。
「たまにはいいだろ。そんな顔のお前放っておけないしな。話聞いてやる」
新入社員の時教員係だった上川さん。上司だけど頼れる兄貴という感じだ。
オレは甘えることにした。