その先へ
未来を怖がるな?
オレと円香を信じてみる?
『それって私の気持ちを信じてない。奏斗の気持ちも信じてない』
上川さんと別れた帰り道。あの夜、円香が言った言葉が甦った。
円香が居なくなる。
オレの目の前からだけじゃなくこの世界から。
考えただけで寒気がした。
円香が出ていって1週間は経ったのだろうか。
もちろんその間、円香からの連絡はない。
オレはスマホを取り出しメッセージアプリを開いた。
『円香、大丈夫か?』
メッセージを送ったけれどしばらく未読のまま。
『円香、ケガとか病気とかしてない?』
『ホント大丈夫?』
続けてメッセージを送るけれど既読にすらならない。
不安で心臓が痛いほどになった。
『お願い、円香。無事かどうかだけでも教えて』
情けなくたっていい。
すがり付くような文章を送って、返事をひたすら待った。
『無事です。心配しないでください』
そんな返事が来た夜中、心底ホッとしたオレは、涙が出ていることに気づいたんだ。
オレと円香を信じてみる?
『それって私の気持ちを信じてない。奏斗の気持ちも信じてない』
上川さんと別れた帰り道。あの夜、円香が言った言葉が甦った。
円香が居なくなる。
オレの目の前からだけじゃなくこの世界から。
考えただけで寒気がした。
円香が出ていって1週間は経ったのだろうか。
もちろんその間、円香からの連絡はない。
オレはスマホを取り出しメッセージアプリを開いた。
『円香、大丈夫か?』
メッセージを送ったけれどしばらく未読のまま。
『円香、ケガとか病気とかしてない?』
『ホント大丈夫?』
続けてメッセージを送るけれど既読にすらならない。
不安で心臓が痛いほどになった。
『お願い、円香。無事かどうかだけでも教えて』
情けなくたっていい。
すがり付くような文章を送って、返事をひたすら待った。
『無事です。心配しないでください』
そんな返事が来た夜中、心底ホッとしたオレは、涙が出ていることに気づいたんだ。