その先へ
また不安になることもきっとあるだろう。

でも私達二人は同じ未来を見ている。
ずっと二人でいることを望んでいるのだ。
それが『結婚』という形をとらないとしても、その気持ちが続いていけば、二人の歩く道になる。
そう考えるようになったのだ。


あまり長居をしても輝乃や赤ちゃんが疲れてしまうので、私達は早々と輝乃の家からおいとました。

久々にゆっくりできる休日。

「奏斗、このあとどうする?このままどっか出かける?」

何か考えこんでいるかのように見える奏斗に話しかけると、

「えっ?あ、いや、今日はもう帰ろう。家でゆっくりしよう」
「そう?わかった。あ、でもスーパーには寄ってもらえる?買い出ししときたい」
「荷物持ちも必要ってやつか?オッケー、行こう」

途中スーパーにより、手を繋ぎながら帰った。
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