その先へ
「...えっ?」
「オレと結婚して、円香」
「ど、どうしたの、何、急に...」
混乱する私を余所に奏斗は笑いながら私の手をとった。
「今日さ、赤ん坊抱いてる円香を見て思ったんだ。優しくて、いい顔してるな、って」
「そ、そう?」
「うん、それでさ。抱っこしてるのが、オレと円香の赤ん坊だったら、もっといい顔になるんだろうな。って。その顔見てるオレはすっごく幸せなんだろうな、って、そう思ったんだ」
「奏斗...」
涙が溢れてきた。
「結婚に不安がないって言ったら嘘になる。両親のようになりたくないって思ってるけど、絶対ならない、とは言い切れないじゃないか。血を引いてるわけだし、それに家族の団らんとか、どうすればいいかわかんないし」
「オレと結婚して、円香」
「ど、どうしたの、何、急に...」
混乱する私を余所に奏斗は笑いながら私の手をとった。
「今日さ、赤ん坊抱いてる円香を見て思ったんだ。優しくて、いい顔してるな、って」
「そ、そう?」
「うん、それでさ。抱っこしてるのが、オレと円香の赤ん坊だったら、もっといい顔になるんだろうな。って。その顔見てるオレはすっごく幸せなんだろうな、って、そう思ったんだ」
「奏斗...」
涙が溢れてきた。
「結婚に不安がないって言ったら嘘になる。両親のようになりたくないって思ってるけど、絶対ならない、とは言い切れないじゃないか。血を引いてるわけだし、それに家族の団らんとか、どうすればいいかわかんないし」