ある日突然!?
一章

出会い

ここは、世界No.1の白雪組の大浴場の湯の中。



ージャー



最近始めた、あるものに関わる族潰しを終えた私はシャワーを浴びていた。



目の前の鏡に映る私と目が合い、見る。



濡れた腰下まである長い銀髪、自身を見つめる金色の瞳。



日本人らしくない容姿は、白雪組若頭の容姿として今や裏世界や財閥界には有名だ。



白雪雪香、17歳。



それが私の名と年齢。性別は女。



シャワーを止め、時計を見れば8時まであと25分。



………ヤバい。



そう思いながら体や髪の水気を切り、脱衣室に移動してささっと拭いてスーツを着る。



髪を15分で乾かして、目立たない為に………というか、少しでも目立たなくする為に変装もする。



後ろは腰下までの、前は目が綺麗に隠れる黒ウィッグに、一応伊達の黒縁眼鏡。



いつもなら緩い部屋着に着替えるのだが、今日は出掛けるのだ。



長くはなるのだがまず、私の母である和泉雪子。



何故名字が違うかと言えば、元々母は白雪だったのだが結婚し相手の名字に改名された。



だが今から12年前、私が5歳の時母の結婚相手。つまり私の父が他界。



と、ここで問題発生。



組の跡取りが居なくなってしまったのだ。



生憎、祖父の子供は母1人。



その為、組員から選ぼうとしたが組長になろうとする意志のある者は居らず、

必然的に血縁者である母、私、そして当時4歳の私の妹の和泉雪路と和泉雪希に目が向けられた。



だが母には幼い娘と息子が居るし、祖父から見ても可愛い1人娘である上実力が無い。



私や雪路、雪希も、意志が無ければ組員からと考えてたらしいのだが、私が鍛えてくれと名乗り出て一件落着。



それから私はすぐに組に引っ越し、名字も改名。



これが名字が違う理由。


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