ある日突然!?
すぐに携帯を取り出し、組長に連絡する。



『もしもし、どうしたんじゃ?ゆー』



和む優しげな祖父の声が聞こえてきた。



「青龍に黒蛇、白蛇、毒蛇が攻めてき、私がついていながら律様に大怪我をさせてしまいました。てすので、組員を送って頂けないでしょうか」



『っ!?そうか、分かった。この処分は後ほどじゃ』



声は組長のものに変わり、了承してくれたようだ。



「はい。失礼します」



電話を切って、今度はつららに掛ける。



『どしたのー?』



軽いつららの懐かしい声が聞こえてきた。



「悪い。今から青龍の倉庫に、組員の支持役として来てくれ」



『っ!?てことは、何か大事?』



「あぁ、全員重症だ。今すぐ手当をするべきだが全員動けない。

倉庫内には黒蛇白蛇毒蛇と異端の連中も居るが、とにかく…頼む」



『あららー。でもそれじゃあ仕方ないかー。………御意に』



つららの真剣な声が聞こえてすぐ。



『姉さん何してる!黒蛇とか白蛇とか毒蛇とか聞いてないよ!?』



こちらも懐かしい雪希の声が聞こえてきた。



これは………。

「もしかして、桜花が揃ってるのか?」



『当たり前だよ!倉庫で6代目と5代目が話してる途中、

いきなりつららが御意にとか言ってビックリしたんだから!』



「ハハッ、それはスマナイ。だが、今回はつららだけで行動してくれ。

大方スピーカーにでもしてるんだろ?」



『何故ですか!貴方は、つららは、組の事には介入させないのですか!仲間でしょう!』



智哉…。



『ちょっ、智哉落ち着いて!』



『ゆー!何で?僕達はそんなに頼りない?』



杏…。



『ゆーちゃん、僕達だって役に立てるよ!だから、1人で、2人で抱え込まないで?』



凛…。

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