ある日突然!?
途中組の車数十台と何度もすれ違った。



想像以上に大事になってしまった。



まぁあの人数だ。

ざっと1000人くらい居たんじゃないだろうか。



なんて言い訳じみたものを考えつつ、

動きやすい様自室のタンスから黒のパーカーとハーフパンツ、タイツを出す。



晒を付けたまま着替え、そのまま向かうは伊東組。



車庫にバイクを取りに行き、股がる。



そのまま発進する。



その後私は、伊東、戸賀、西東、八幡と異端の組を潰した。



前々からリストに乗っていたし、サボっていた分の仕事をしたと考えても良いだろう。



だが組が組なだけに、

構成員の数も多く武器は使うわ女を監禁、誘拐してるわで大変だった。



さすがに無傷では済まなかったが、止血もしたし手当もしたし大丈夫だろう。



とにかく組長に連絡を入れる。



今の時刻は5時過ぎ。

大分時間が掛かった上、空腹感も感じる。



『そうか。では後処理の組員を各箇所に送る。雪香は一旦家に、組に帰っておいで。

お前の準備が出来次第、月詠家に行こう』



「………はい」

『心配せずとも、今回は覚君だけじゃよ』



そう言い切られた電話。



私は少し疲れた身体を動かしバイクに股がる。



「………はぁー」



『雪………香、逃げ……て』



『雪…香』



『大……丈夫…だよ』



『!雪…香』



『雪…香、お願い、待っ…てっ……。行か…ないでっ』



『雪…香!』



っっっ。



胸が、痛いっ。

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