ある日突然!?
………本当に青龍はどれだけ私の怒りに触れてくるんだろうなー。



いい加減私でも限界ってもんが近付いてきてるぞー?



「ゆー!!」



「わっ、ちょっ、早いよー!」



「フフっ、いつも通りじゃないか」



なんて言いながら、青龍には目もくれずに階段を掛け上がってきたのは桜花5代目幹部達。



ちなみに私が桜花5代目総長な訳で、かつての仲間みたいな?



ま、今も仲間だが。



「ゆー!久し振り!」



「久し振り、ゆーちゃん」



「ヤッホー、ゆー」



テンションの高い白海杏と、大人しめでちょっと内気だったりする凜。

2人共幹部で、双子のサラサラの紺の髪に瞳の美少年だ。



同じく幹部の伊澤智哉。

金髪に碧眼と、いつもの口調だけなら見た目王子様。中身は腹黒。



「ゆー!私も一緒なんだから置いてかないでー!」

ーギュウ



うっ、苦しい。



後ろから来たのは、艶の栗色髪にくりっとした黒目の美少女の雫枝つらら。



何故後ろからかというと、つららは何せ組員だ。



どういう経緯か、つららの両親が祖父につららを預け、そのまま私の側に置いたんだとか。



昨日は…、うん。つららは私の後始末をしてた。



後始末。



それは、私がメッタメタにして潰した族の処理。



警察とも一丸になって毎回やってるんだとかで、

時々この後始末をしてるというものを利用される訳で、ある意味私の弱味を握ってる。

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