ある日突然!?
「こらこらつらら、雪香が苦しそうだよ」



「っ////……!あっ、うん!ゴメンゆー」



「………」



優しい声音で智哉が言い、それに顔を染めたつらら。



だが、その気を無くすようにして私の方を向いたつらら。



それを少し悲しげな眼差しで見つめる智哉。



気まずいなーなんて思いながらも、私は言った。



「わざわざ来たって事は、状況は把握してるのか?」



「あっ、うん!雪希君がね、結構前から6代目で気にしてたみたいだったから調べたんだー!」



「俺がね」



ハハハッ、何か今智哉からすごい圧みたいなのを感じたんだが、気のせいか?



「そうそう。てなわけなんだけど、ゆーちゃんは6代目とはあんまり関わらないようにしてるから、6代目にはちょっと呼び出しで伝えよっかなーって」



「それに、ゆーちゃん律君の護衛なんでしょ?6代目は雪希君以外ゆーちゃんが5代目総長って事知らないから心配で……。だからそこは僕達がきちんと説明しとくからね!」



全員に、泣くのを我慢していた雪路にまで心配そうに見つめられ、

私は申し訳ないと思うと同時に、本当に良い仲間を持ったと思うのであった。



そんななか、ふと気になって青龍を見ると、居ない。



待ちくたびれた様で出発したようだ。



……わざわざ朝からここに来て、雪路に辛い思いをさせる必要はどこにあったんだろうか。



ーーっ!



「ゆー、怖いよ?」

「ゆーちゃん怖いよ?」



「ゆーちゃんが黒い」



「そりゃまぁ、ゆーはシスコン気味でブラコン気味だからね。青龍の事考えてる時はこんなんじゃないのかな?」



私にあわわあわわと言ったつららと杏。



智哉に言った凜と、それに的確な回答を出した智哉。


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