ある日突然！？

私も緩んで居た顔に作り笑いを浮かべる。



扉が開かれ、母の祖父の後の最後に入り扉を閉める。



前を向けば、室内には母と祖父を合わせて計１１人居た。



私の義父に当たるだろう、優しそうな男性。



そして、何故か多い高校生ぐらいの男子５人と女子１人。



それから、雪希と記憶が正しければだが雪路。

黒髪黒目の清楚な美少女だ。



客観的に見ても、室内の空気は重い。



雪路と雪希は私を見て微笑んでるが、対照的に男子５人は不愉快そうな顔をし女子は何故か涙目をしてる。



母が笑顔を曇らせた訳はこれと見て良いだろう。



………亀裂が入っている。



義父と５人と１人。母と雪路と雪希。



綺麗に線を引いて見ることが出きる位置に座っている。



白雪と月詠。血の繋がりが無いから……という感じでは無さそうだ。



「さっ父さん達も、そこに座って」



母の笑顔に施され雪希達の近くの。つまり白雪側に座る。



少しして祖父が呟いた。



「ゆー、今回は無駄足かの」



その言葉に、室内に居る全員が驚きを露にする。



勿論、限度は違えど私も驚いている。



無駄足？



内心そう思いながらも、声音を低くして男を装って言う。



「なら、また出直す？」



男と言っても、弱そうな奴だが。



「そうじゃ………」

「ふざけないでください」