ある日突然!?
私の考えに祖父が同意したのは分かった。



だが、何故か月詠側の男子が遮った。



艶のある黒髪銀メッシュに、キレのある黒目が特徴的な男子。



「僕達は貴殿方が来る前からここに集まり、待ってたのですよ?父や母も忙しいですし、僕達だって暴走族全国トップの青龍です。それなりにやることがあるのはお分かり頂けますよね」



何だその上から目線に殺気。



内心そう思いつつも、作り笑いは崩さずに保つ。



「そうですお義父さん、話もした「スマンが出来ないんじゃよ」えっ………」



祖父に遮られ、驚いている義父。



「そんな話が出来ないなら、僕達こそ無駄足になるんですが」



そして、また言い返してきた艶黒髪………いや、青龍副総長。



族の、しかも全国トップともなれば情報も古いが把握している。



先程から突っ掛かって来るのは宮野月夜。



しかも、黙って居れば調子に乗ったのか殺気まで飛ばしてきている青龍。



「どうしてくれるんですか?この無駄になった時間」



無駄になった………ね。



「月夜君、言い過ぎだよ。無駄になったのなら、僕が謝るから」



あわわあわわと、年下に謝る姿に少し驚いてる。



世界No.1と言われる大手の財閥社長がこんなだったとはと。



身分を鼻に掛けないのは良いのだが、もう少しプライドは持っても良いと思わされたが。

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