ある日突然!?
さて、問題は起こった。



「可愛いわ〜」



そう、お風呂から上がってすぐの脱衣場で今。



時間は夕方6時前。



お風呂から上がり、身体を拭き終え、髪も乾かし終えた。



さぁ服を着ようとして、母に捕まり今に至る。



「雪香が律君にメイド服でご奉仕。あ〜、良いわ〜」



そう、私はメイド服を着せられたんだ。



裾にフリルの施された黒地の足元まであるワンピースに、

全体的にフリルの施された白いエプロン、フリル付カチューシャ。



「何故私がこんな………」



ロココな部屋といい、登校初日のあの丈の短いフリル付ネグリジェといい、

このメイド服といい、全部母の仕業だったか。



「大丈夫よ!カチューシャを外せばそのまま寝間着にする事も出来る材質だから!」



「いや、問題はそこでは無くて……」



一体何から言おう。



何故私がメイド服を?

同時にどこでこんな着心地なんかが良いメイド服を?



律の前にこれで行けと?

つららや5代目ならまだしも………いや出来る事ならこの場だけにしたい。



そして今すぐ着替えたい。でも当時に着たのに勿体無いとも思う。



う〜ん、だが着替えるのも面倒だ。



「行ってらっしゃ〜い」



自分の服も着ずに、

タオル1枚で私に着せたり髪を梳かしたりしていた母に脱衣場から送られ、

私は律の部屋まで向かった。

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