ある日突然!?
「ぼ、ぼ、僕っ、雪香に何してっ/////」



「抱き着かれましたね」



勿論目を瞑った作った笑みも忘れずに向ける。



「ゴッ、ゴメンっ////」



そう謝りながらも、律は何だか辛そうだ。



「何も気にしなくて良いですよ。それより水分補給です」



ベットから降り、小型の冷蔵庫からペットボトルを出して、

籠の中の2つのコップに水を注いで飲んでみる。



一応毒味のつもりだが、ただのミネラルウォーターだった。



まだ起き上がるのも辛そうな律を支えようとベットの上に乗る。



「/////」



熱で顔が赤いのか。



律の身体を起こし、私に凭れさせるようにしてコップを渡す。



喉が渇いていたのかゴクゴクと飲み干した律。



「もう1杯飲みますか?」



「えっ、う……うん…………」



片手ハイハイみたいな形で移動し、コップにミネラルウォーターを注ぐ。



「メイド服」



律がそう呟いたが聞こえないフリをし、同じような体制で律の元に戻る。



律を支えて起こし、コップを渡すと次はゆっくりとだが飲み干した。



「あ、ありがと………、雪香//////」



「いえ」



支えていた律の身体をベットに寝かせて問う。



「他に何かありますか?お腹が空いたとか」



「/////」



ん?



「………雪香に、居て……欲しい」



私に?

まぁ元から居るつもりで居るが。



「ダメ………か……な?」



「良いですよ」



捨てられた子犬の様な律に私がそう言うと、律は安心した様子で力なく笑った。



そんなまま夕食の事を考えていると………。



ーガチャ

「律ー!」

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