極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「あの、ご飯食べてきます」


この場を上手くまとめられず、唐突に台詞を挟んでキッチンに逃げ込んだ。


動悸を鎮めようと胸に手を当てて深呼吸する。
それから唐突に会話を切り上げたことを後悔した。

もっと男性スキルが欲しい。
職場の男性、特に横山課長と喋る時はまったく緊張しないし、もっとマシな会話ができるのに……。

相手が高梨さんだと、どうもうまくいかない。


彼の言葉を反芻していた私はふとスカートを持ち上げ、自分の脚を見下ろした。

白いばかりで、確かにお世辞にも細いとは言えない。
やっぱりあれは見苦しいから隠せとたしなめられたのだろうか?

というか、どうして高梨さんにどう思われているのかがこんなに悩ましいのだろう?


ところが突然、高梨さんも続いてキッチンに入ってきたので、私はスカートを下ろして飛び上がった。


< 124 / 365 >

この作品をシェア

pagetop