極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
私がお惣菜を小皿に盛り付けていると、高梨さんがそのうちの一つを指さした。


「それ何?」


「大根葉の炒め物です」


「大根の葉も食べるのか?」


「そうですよ。普通は捨てる部分ですけど、私は根より葉の方が断然好きです」


こんな端材で作った庶民の惣菜に大した興味はないだろう。
なのに彼は続けて聞いてくる。


「そっちは?」


「自家製ピクルスです」


すると高梨さんは顔をしかめた。


「俺が今までピクルスだと思ってきたものとかなり見た目が違うな」


「美味しいんですよ、これは」


失礼な物言いに憤慨して反論した。


「しかもかなり匂う」


「横であれこれ文句つけるなら、あっちに行っててくださいよ」


着替えの時といい、頼みもしないのに介入するのが好きらしい。


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